中学生~大人の方の矯正
開咬(かいこう)について
上下の前歯の間に隙間があり、咬んでいない状態を言います。
開咬治療は非常に難しい治療です。難しさの最大の原因は、「舌を出す癖」などが影響していることが多く、矯正治療を行っても、後戻りしやすいという点です。矯正治療後、歯並びが安定する患者さんもいますが、他の不正咬合よに比べ、後戻りする割合が多いです。前歯が咬んでいない原因が歯の問題か、骨格の問題かでも大きく難易度が大きく変わってきます。
開咬の症例
24歳 女性
左上の八重歯を治すことを主訴に来院されました。左の上下の小臼歯が先天的になかった患者さんで、右上の小臼歯を抜歯し、矯正治療を行いました。ガタガタの量が多い症例は、歯を抜かずに矯正を行うと前歯がかなり前に出てしまいますので、口元がもっこりと出てしまうので、綺麗な口元を維持しようと思うと、どうしても抜歯が必要になることが多いです。
34歳 女性
右上の奥歯が虫歯で抜歯しなくてはならなくなった患者さんです。上下の前歯が噛んでいない、いわゆる「開咬」の状態です。開咬の患者さんは、上下の歯が奥歯しかあたっていないため、奥歯ばかりに負担がかかるため、奥歯ばかりが虫歯や歯周病で傷んでいく傾向があります。
各種不正咬合とその治療法、症例
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叢生(ガタガタ)
「乱杭歯(らんぐいば)」「八重歯」とも呼ばれています。歯の大きさが大きかったり、顎の大きさ、歯が生えるスペースが足りずガタガタになる状態です。
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出っ歯
前歯の傾きにより目立つ人もいれば、そうでない人もいます。上顎前突には「上のアゴが出ている」上顎前突症と「下のアゴが引っ込んでいる」下顎後退症があり、2種類のタイプが存在します。
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開咬(かいこう)
普通に噛んでも奥歯の数本しか噛むことができず、前歯が噛み合わない状態の噛み合わせです。舌の癖、指シャブリさらに口呼吸などが原因ともいわれています。
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反対咬合(はんたいこうごう)
「受け口」とも呼ばれています。下の前歯あるいは下顎全体が前に出ている状態で、できるだけ早くに治療を開始する必要があります。