
歯並びが悪いことによるリスク
虫歯、歯周病になりやすい
きれいに並んだ歯は比較的短時間で汚れを落としやすい傾向にありますが、歯並びが乱れていると、歯が重なり合っている部分などに汚れがたまりやすくなります。
その汚れを十分に除去するには時間と手間がかかり、日常生活の中で丁寧なケアを継続することは容易ではありません。結果として、磨き残しが原因で虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。

バランスよく咬めないため、特定の歯がダメージを受けます。
ものを噛んだり歯ぎしりをしたりする際、前歯と奥歯のそれぞれの仕事があります。
簡単に言うと、太くて長い歯根を持つ前歯は横から受ける力に強く、主に歯ぎしりをする時などにその力を発揮します。複数の外に張り出した根っこを持つ奥歯は、上から受ける力に強く、もの噛んだり、ぐっと奥歯をかみしめる時などにその力を発揮します。
しかし、前歯がうまく噛み合っていない、あるいは歯並びが不規則な場合、その仕事を、すべて奥歯が負担しなくてはならなくなります。
そんな奥歯が長持ちするでしょうか?
だいたいそう言う方の奥歯は治療が進んでいたり、歯周病が進んでる傾向にあり、 前歯には異常がなくても、奥歯だけが虫歯になったり、知覚過敏が起きたり、歯周病が進行したりするケースには、噛み合わせの不調が背景にあることが多いです。
実際、80歳で20本以上の歯を保っている方(いわゆる8020達成者)の多くは、噛み合わせが良好だったという調査結果も報告されています。 このことからも、かみ合わせが悪いと、生涯に渡って自分の歯を残すのに不利であることを物語っています。
